神石山 弘誓寺は明応元年(1492)に、足利直義(室町幕府初代将軍、足利尊氏の同母弟)の後裔で、現在の関市鋳物師屋地域で代々庄屋をつとめていた早川家より、阿弥陀法を信じ後に本願寺九世 実如法王に弟子入りし遁世出家した早川直政が興したと伝えられる寺院です。
直政は報徳の為に仏閣を建立し有縁の衆生を化益(化易)し道場を作り、後に本山より『弘誓寺』の号を受けました。現在も続く早川家の菩提寺でもあります。
寺宝 安永三年(1774)十一月四日下付 『大谷本願寺親鸞聖人之縁起』
神石山
本堂横のお堂に祀られているのが神石です。
一説には早川直政がこの地に寺院を建立する前から存在していたとも伝えられ、自然石とは考えられ無い程、整然と誰かを弔う石碑の様に石が並んでいます。
この石の下には、この地にとって大切な物が埋められているとの伝説もあります。
弘誓寺の山号である神石山はこの石から名づけられています。